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【最新】子どもは熱中症になりやすい?夏がやってくる前に知っておきたい熱中症対策

2023.06.06
編集:ogura
ogura
今年の春から宝塚での新生活が始まり自炊と仕事に奮闘中です
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熱中症は対策が大事

年々暑さが増し、熱中症の危険性も高まっていますよね。
そんな夏がもうすぐやってきます!

国を挙げて熱中症への警戒も強まり、特に子どもや高齢者の死亡リスクも高まっています。
そこで環境省熱中症予防情報サイト 熱中症環境保健マニュアル 2022に沿ってわかりやすく熱中症について解説!
子どもの熱中症対策のポイントもお伝えしていきます!

熱中症は予防が何より大切ですので今一度熱中症対策を見直してみてください☀

熱中症とは

体温を平熱に保つために汗をかき、体内の水分や塩分(ナトリウムなど)の減少や血液の流れが滞るなどして、体温が上昇して重要な臓器が高温にさらされたりすることにより発症する障害の総称です。高温環境下に長期間いたとき、あるいはいた後の体調不良はすべて熱中症の可能性があります

(環境省熱中症予防情報サイト 熱中症環境保健マニュアル 2022 より)
熱中症の起こり方

熱中症の症状とその治療法

熱中症を以下のⅠ度(軽症)からⅢ度(重症)に分類することにより、熱中症の重症度についてだれでも理解しやすいようにマニュアル化されています。
そして、重症化の予防と早期発見、応急処置の開始に役立ち介護、スポーツ、教育、労働の各関係者にもわかりやすいようになっています。

Ⅰ度(軽症)

症状:体温38度未満 意識ははっきりしている
   めまい 立ち眩み 生あくび 大量の発汗 
   筋肉痛 筋肉の硬直(こむら返り)手足がしびれる
治療法:通常は現場で対応
    →涼しいところで安静にする 体を冷やす 水分とナトリウムを補給する

Ⅱ度(中等症)

症状:体温40度未満 意識が何となくおかしい
   頭痛 嘔吐 倦怠感 体がだるい
治療法:医療機関での診察が必要
    →医師の指示に従い安静にする 十分な水分とナトリウムの補給(点滴の場合も)

Ⅲ度(重症)

症状:体温40度以上 意識がない 呼びかけに対し返事がおかしい
   下記のうちいずれかを含む場合
   意識障害 小脳症状 痙攣発作 肝・腎機能障害 血液凝固異常(←最も重症型)
治療法:入院加療(場合により集中治療)が必要
    →体を冷やすだけでなく血管内冷却などが必要な場合も
     呼吸・循環管理 DIC治療

心当たりのある方は要注意

参照 環境省熱中症予防情報サイト 熱中症環境保健マニュアル 2022

子どもは熱中症リスクが高い??

子どもの熱中症症状

大人にも当てはまることはありますが、初期症状として頭痛、嘔吐、発熱、発汗、元気がない(ぐったりしている、目の焦点が合っていない等)があげられます。しかし、乳幼児の場合上手に伝えられる子は少なく、泣いて訴える場合もあります。このような症状を事前に察知し伝える能力も未熟な子どもにとって、周りの大人が気付いてあげることが重視されるのですね。

小さい子どもがよくひきつけを起こすのは「熱性けいれん」ですが、熱中症でも「熱けいれん」という診断名があります。これはてんかん等の全身のけいれん発作ではなく、暑さと疲労と脱水が重なって筋肉の一部が「こむら返り」を起こすことを指します。熱中症症状のサインとしてポイントになりますので要注意です。

子どもが熱中症になりやすい理由

乳幼児は汗腺をはじめとした体温調節機能が未発達な状態のため、熱を放射する力が低く、体内に熱ががこもりやすくなります。加えて乳幼児は体重当たりの体表面積が大人より大きいため、熱しやすく冷めやすい特性を持っています。皮膚温より高い条件や夏の炎天下ではこの特性が促進されるとともに深部体温がさらに上昇し熱中症のリスクが高まるのです。

また、乳幼児は大人よりも身長が低い為、地面からの照り返しの影響を強くうけます。
大人が暑いと感じているとき、子どもはさらに高温の環境下にいることになります。

大人とは外からの熱を感じる温度も、体内の温度も違うので気づきにくい分要注意です。

子どもの熱中症対策のポイント

顔色や汗のかき方を十分に観察する

子どもは夢中で遊んでいると体調の変化などに気づかず、重症化して初めて発見されるケースも少なくありません。特に外遊びの時は子どもを観察し、顔が赤く、ひどく汗をかいている場合には深部体温がかなり上昇していると推察できるので、涼しい環境下で十分な休息を与えましょう。

適切な飲水行動を習慣づける

新陳代謝が活発な子どもは汗や尿として体内から出ていく水分が多く脱水を起こしやすい体です。定期的に水分補給する習慣をつけ、のどの渇きに応じて適度な飲水ができる能力を磨きましょう。また、外出時は水筒などを持ち歩いて、いつでも水分補給できるよう準備しておきましょう。

日ごろから暑さに慣れさせる

気温が28度を超えると熱中症を発症しやすくなり、31度以上になると運動をしていなくても熱中症になる危険性があります。それを踏まえて日ごろから適度に外遊びを推奨し、暑熱順化を促進させましょう。普段から運動をして暑さに慣れることで、水分補給も自然と行うようになります。

服装を選ぶ

子どもは自律神経の働きが未熟なため、熱のこもらない素材や薄い色の衣服を選んだり、日光を遮る帽子などをみにつけたりさせましょう。そして子どもはこのような衣服の選択・着脱に関する十分な知識を持っていないため、環境条件に応じて衣服の着脱を適切に指導する必要があります。

熱中症対策 まとめ

熱中症は大人子どもに限らず危険性が高く、対策が重要です。

令和3年からは、熱中症予防に関する情報「熱中症警戒アラート」が全国で開始しました。
このような熱中症警戒アラートや暑さ指数、熱中症予防のための情報などの対策を国を挙げて取り組んでいます。

情報を見逃さず、子どもの熱中症対策のポイントを忘れないようにするとともに、自身の熱中症にも十分に注意して夏を過ごしましょう!!
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